奥行きのある家（五分市の家）

外観は、隣り合う既存母屋と和風庭園とのバランスに配慮した。玄関までの長いアプローチは路地を歩く感覚で住まい手のみならず来訪者を楽しませる。アプローチから続く重量感のあるコンクリート打ち放し壁が玄関ホール内部へ、さらに奥の坪庭へと連続することで余韻を持たせた。室内では、ＬＤＫの天井高さは３ｍと程良い高さに、梁を架け渡すことで落ち着いた空間を演出。リビングからは見事な和風庭園が切り取られる。２階の子供室では、床がスキップフロアとなり、天井は傾斜、ロフトを設けることで変化を持たせた。内外観を、どことなく和を感じさせるデザインで統一しながらそれぞれの場によっていろいろな空間が現れる奥行きのある住まいとなった。